エルメス 刻印と印字をケリーのヴィンテージバッグで比較

ケリーバッグの金具に施された刻印と、バッグの表面に施される印字のデザインは年代によって少しずつ変わってきています。そのため、最近のケリーバッグについている刻印と異なり、これは偽物!?とすぐに決めつけてしまうのは危険です。

今回はヴィンテージのバッグと現在のバッグを比較してどのような種類の刻印と印字があるのかチェックしてみます。

HERMÈSの2つ目のÈについた右下がりのアクセント(アクサングラーヴ)に注目!

エルメスバッグについている製造年や素材ごとの刻印についてはこちらへ

 

1970年代のバッグ金具に施されたエルメスとパリの刻印と印字

製造年不明(1976年より前)のバッグの刻印と印字

金具の刻印:
HERMES
PARIS   と2列
※HERMESの2つ目のEの上にアクセントなし。

製造年不明のケリー アクセントがなく、2行です。

 

バッグの印字
HERMES
PARIS  と2列
※Eの上にアクセントなし

製造年不明のケリー
彫刻刀で入れたような模様。製造年不明です。

 

1976年(◯F刻印)のバッグの刻印と印字

金具の刻印:
HERMÈS
PARIS   と2列
※Eの上にアクセントあり

 

バッグの印字
HERMÈS
PARIS
MADE IN FRANCE  と3行
※Eの上にアクセントがついています。

結構金具までの距離がギリギリです。

MADE IN FRANCEが記載されるようになっています!
◯Fの正真正銘1976年ケリーです。

 

1985年(◯O刻印)のバッグの刻印と印字

金具の刻印
HERMÈS-PARIS  と1列
※Eの上にアクセントあり

 

バッグの印字
HERMÈS
PARIS
MADE IN FRANCE  と3行
※Eの上にアクセントがついています。金具にぴったり!

正真正銘◯O刻印です。

 

1988年(◯R刻印)のバッグの刻印と印字

金具の刻印:
HERMÈS-PARIS  と1列
※Eの上にアクセントあり

※ゴールド金具の場合、ホールマークがつくようになりました

PARISの横にゴールド金具の場合、ホールマークがつくように!

この頃からゴールド金具の場合はロゴの右側に、品質を保証する四角いホールマークがつくようになりました。ホールマークについてはこちらの記事もご覧ください。

バッグの印字
HERMÈS
PARIS
MADE IN FRANCE  と3列。
※Eの上にアクセントがついています。

正真正銘、◯R刻印です。

  

現在 □刻印のバッグの刻印と印字

金具の刻印:
HERMÈS-PARIS  と1列。
※Eの上にアクセントあり。

バッグの印字:
HERMÈS
PARIS
MADE IN FRANCE   と3行
※Eの上にアクセントがついています。

金具ギリギリではなく、少し隙間があります。

 

まとめ

  • 初期の金具の刻印、内側の印字は2行でHERMES、PARISアクセントなし。
  • 1976年では2行だけれどアクセントあり、内側も3行に!
  • 1985年の頃には既に1行に HERMÈS-PARIS、内側は3行。
  • 1988年頃にはゴールド金具にホールマークが付き始め現在のように。

このように、ヴィンテージのバッグではアクセントがついておらず、HERMESとPARISが2行になっている刻印があるということをチェックなさってください♪

 

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